オベラージュの森。それは広大な緑の聖なる森。
今も精霊が生き続ける、自然の守られた森。
今は誰も森に足を踏み入れようとしない。
そんな森に唯一気軽に行くことのできる者たちがいた。
クラン一族。
彼らは森の精霊達と契約しているため、たびたび森に足を運ぶ。
スウェル=クランもその1人。
彼女は森の精霊であるメーレと契約をしていた。
精霊と契約するとその精霊の力を自由に使うことができる。
精霊とクラン一族の契約により、森は平和に見えた。
しかし、事態は徐々に変化していた。
森から出て行った裏切り者の精霊が戻ってきて、森の外には王国の兵士の姿。
そして、今や忘れられた、精霊とクラン一族が契約することになった時の真実。
何故、精霊はクラン一族と契約するようになったのか。
何故、今の状態になったのか。
スウェルは本当のことを知り、決心する。 |