●ノア・ローレンス●
ノア・ローレンス

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ノア・ローレンス 16歳前後/160cm台

女主人公アイシアの同僚であり男主人公フレッドの上司アンジェリカの
義理の弟。飄々とした雰囲気だが、何処か達観している。
アイシアに対しては明るく接するものの、真意はあまり見せない。
信頼している様子はまるで見えず、だが命令は忠実にこなす彼に
アイシアは困惑する。
フレッドや仲間に対しては信頼しており、この差は彼がフレッドの意思
を尊重したいと考えるがゆえの彼なりの反抗である。

姉アンジェリカには尊敬と感謝の念を抱く。
赤ん坊の頃に戦場から救ってくれたのが当時少年兵として
戦場に出ていた姉アンジェリカであり、その後も本当の姉のように
接する彼女に対し深く信頼している。
だが、ある時フレッドの部屋の前でアンジェリカが語る真実を聞いてしまう。
ノアの本当の両親を殺したのは彼女自身であること、
その本当の両親の元で育っていれば今頃このような戦場に出ることは
なかったこと、そして未だノアにそのことを話せないでいること。
その頃戦争が激化し、精神的にも疲弊していたノアにとって
それは衝撃であり、信頼を全て打ち砕かれたことになる。
ノアが兵士として志願したのも姉(軍)への恩返しだったこともあり、
完全に彼は打ちのめされることとなる。
そしてこの頃からアンジェリカのことを「姉さん」とは呼ばなくなる。

※アンジェリカがノアを拾ったのは、このままでは彼は殺されるか
施設へ送られ諜報員(出身は敵国の人間であるため)として育てられるか
の二択しかないと判断し、見捨てることができなかったから。
アンジェリカの両親が軍内で権力を持っていたこともあり、
秘密裏にローレンス家はノアを引き取ったことになる。
このことを頭の良いノアは理解したはずだが、吹っ切れるまでに
相当の時間を要することになる。なお、この吹っ切れるまでの描写は
普段真意を見せない彼の性質上描かれることは少ない。

後の大きな戦い(国宝防衛戦)の前夜にノアはアンジェリカに告げる。
「あなたが姉で良かった。ありがとう、姉さん」

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本編の主なあらすじ

軍のエリート士官であるアイシアは国宝防衛の任を受け、
辺境の地ファレスティルへと指揮官としてやって来る。
だがそこで彼女が見たのは、まだ若い少年少女たちの軍と、
彼らとともに子供のように遊ぶ教官フレッドの姿だった。
国の重要任務をこのような状態でこなすことなどできない、
そう判断したアイシアは厳しい訓練を彼らに課すことにする。
しかし一方でフレッドはかつて少年兵だった頃に自部隊が
自分を残し全滅した過去から、彼らには少年少女らしくあってほしいと
いう願いもあった。また、この地が戦争とは無縁の辺境であり
国宝の防衛に携わることなど決して無いだろうという憶測もあった。
フレッドは、アイシアの言動や行動に否定はできない。
このままでは生き残ることなどできないという彼女の言葉は
現実であり、戦場に出なければならないという状況もまた現実である。
様々な葛藤や反発を乗り越え、アイシアとフレッド、そして
少年少女たちは信頼関係を築きやがて戦場へ赴くことになる。

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