●いただきもの対談●
こちらは、【Last Flagment 〜約束の場所〜】の企画者、由良那月様が、
誕生日祝いにアキの担当キャラである蒼ちゃんの誕生日ネタで書いて下さった物です。
ネタバレ満載なのですが既に関る部分がドラマ公開されているため、
改めて、サイトでの掲載許可をいただけたので公開〜^^
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(※このお話は蒼季&レイスが付き合って一年目の蒼季・お誕生日の日の事です)

〜対談・青水晶〜

<理家にて>

紅梨:あ、歌耶さんそこの飾りは右〜!

歌耶:え?……あぁ、こっちか。はいはい(笑)

 遥:こーりー、これはー?

紅梨:ええっと、それは左に……って!!(ぎょっ!)

歌耶:こら遥ッ!そんな高い所上るんじゃないよ! 危ないだろッ、降りな!!

 遥:Σいっ!! …やべっ、母さん隣にいたのかっ。

 鴇:ほーら、だから言ったろー? 次雷来る前にとっとと降りてこい、遥!(笑)

 鈴:うぅぅ(涙目で)よーうぅぅ。早く降りてきてようぅぅぅ。
   もし足滑らせて地面に落っこちちゃったりしたらどうするのー!(汗)

 遥:(むー)わーかったよ、今降りるよ。降りればいーんだろー!

歌耶:とっとと降りてこないと菓子抜きだよ!

 遥:うぅっ!(急いでぴょーんと降りて) なんだよ、なんだよっ、母さんのケチ!(ぶぅ)

歌耶:(ベシッ!)

 遥:いってぇぇ(頭抱えて蹲り)

歌耶:そんなもんそこの馬鹿にでも任せときゃいいんだよ。アンタは向こうで鈴と遊んでな!

 遥:うぅぅぅぅ〜〜〜〜(じわじわ涙) 母さんの馬鹿っ!(脱兎)

 鈴:Σあぁぁ!!ま、待ってよー!遥ぅぅぅー!(たたた)

 蔓:……おい歌耶。馬鹿って俺か?俺のことなのか…?
   今日は言われるほど馬鹿やってねぇだろ!?なぁ、歌耶!(汗)

歌耶:(ブチ)人が機嫌悪いときに声掛けるから馬鹿っていわれんだよ、アンタは!(バキ!)

 蔓:ゲフッ!!(バタン!)




紅梨:……二人は今日も元気ねぇ(苦笑)

 鴇:ところで……、ソウはどうした?

紅梨:今レイスと一緒に裏山を散歩中よ。

 鴇:え?

紅梨:…?(きょと)なーに?

 鴇:いや………よくお前が二人っきりになるの許したなぁ、と(笑)

紅梨:(むー)だって……。これの準備、そーちゃんには内緒でやりたいんだもの。
   そこに都合よくレイスが蒼季貸してくれって頼んで来たから、
   ……その、仕方なく……(ブツブツ)

 鴇:いいのかー?ちゃんと見張ってなくて?(笑)

紅梨:いーの。ちゃんと一時間で戻ってくるようにって言ってあるから。
   ま……破ったら問答無用でシバくけどねっ☆(にっこり)

 鴇:そっかそっか。
   ……んで?その弟の彼方は何処いったんだ?

紅梨:えーと。……確か桜珠国に行って来るって言って朝から出かけたキリ、かな?

 鴇:桜珠に? 何しにいったんだ、アイツ。

紅梨:さぁ。




<一方その桜珠国・桜の部屋では>

 桜:これでいいの?(差し出し)

彼方:あぁ、そうそう!それそれっ! 悪いな、桜。探してくれてサンキュ。助かった(汗)

 桜:(くす)言ってくれればいつでもあげるわよ?

彼方:いや、これ一つでいいんだ。やる相手は兄貴だからな。

 桜:兄貴って……虚空さん?

彼方:あぁ、うん。

 桜:……(じっと考え)……でもこれ

彼方:っと、いけね。悪い!そろそろ待ち合わせの時間だ。
   その話はまた今度な。じゃまたなっ!(ひゅっ!と消え)

 桜:Σえっ? あ、彼方…!

 菫:(ガチャ)ねぇ、桜ー。 今なんか彼方の声がしなかった?

 桜:え……あ。き、来てたけど直ぐに帰っちゃったわ(汗)

 菫:あら、そう。ざーんねん。折角里の話聞きたかったのに(むぅ)

 椿:それはそうと桜。香澄が貴女を呼んでたわよ?

 菫:(くす)何でも、見せたいモノがあるんですって。

 桜:見せたいモノ?




<場面は変わって裏山にて>

 蒼季:なんでお前と裏山に散歩なんだよ。

レイス:まぁまぁ。偶にはいいだろ?

 蒼季:<……むぅ。
    まだ仕事残ってたのに紅も息抜きに外行って来なさいって追い出すし……>

レイス:んな眉間に皺寄せてると固定するぞ、馬鹿長☆(額ピン!)

 蒼季:いって!〜〜ッ、お前なぁっ!

レイス:女に軽々しくデコピンすんな、だろ?

 蒼季:Σうっ

レイス:(ふふん)お前の言いたい事なんざお見通しだっつの。(軽く手で頭ペン)

 蒼季:うぅぅぅぅ〜、……もうっ!帰r

レイス:っと、マテマテ!まだ帰るな!(首根っこガシ)

 蒼季:ぐぇっ!く、くるぢ…っ!(じたばた)

レイス:そろそろ来るから大人しく待っとけ。(※掴んだまま)
    あー、あと五分もしないからな。うん。待てだぞ、お座り。

 蒼季:<その前に離さないと俺が死ぬ…!死ぬから…ッ!>(じたばた)


(ひゅっと音を立ててその場に現れる彼方)


レイス:よし来たな。(此処で蒼季がやっとこ解放される)

 蒼季:(ぜー……はー……)……し、死ぬかと思っただろ!?何なんだ!一体!!
    ……って、彼方?(はたと気付き)

 彼方:悪い悪い。俺が兄貴と此処で待ち合わせてたんだよ(苦笑)

レイス:テメェは交渉に何分掛かってんだよ、このグズ!

 彼方:だーっ! だから悪かったって言ってるじゃん。
    これでも帰りは急いだ方なんだって!(汗)

 蒼季:え……何で彼方が此処に?

 彼方:(咳払いして)と、とりあえず……
    兄貴!ほら例の頼まれもん!無事手に入れたからこれで堪忍してくれ(ひゅっと投げ)

レイス:(パシっと受け取り)……仕方ねぇなぁ。手に入ったんなら良しとするか。

 彼方:んじゃこれで役目完了ってことで。
    あ、蒼季。俺が此処に来た理由ならそこの隣にいる馬鹿兄貴に聞いてくれ。

 蒼季:え?

レイス:(カチン)…おいこら、お前にまで馬鹿と言われる謂れはないぞ…!

 彼方:(くくっ)当日までにそれ手に入れて来いなんて無茶言う馬鹿は
    アンタしかいないよ、兄貴!


(再びひゅっと消える彼方)


レイス:…ちっ、逃げたか。

 蒼季:なぁ、レイス。

レイス:……何だ?

 蒼季:彼方って、さっきお前に何渡したんだ?

レイス:ん? あぁ、青水晶の簪だ。

 蒼季:え……(じり、と後退して)お、お前……ついに女装に手を

レイス:(ずんと前に出て頭ベシ!)どアホ!違うわ!

 蒼季:いってぇ……(頭抱え)

レイス:(ぴっと持ってたそれを差し出し)これはお前にやるもんだ。

 蒼季:……へ?

レイス:そんな色気も飾りっけも欠片もない銀の簪するよりこっちの方が遥かにマシだろう!

 蒼季:い、いい、色気や飾りっけって…!!(あわわ)
    お、俺にはそんなもん必要ないってば!

レイス:馬鹿、俺が必要だと思ったから彼方に探させたんだろうが!
    好意は素直に貰っとけ!(強引に押しつけ)

 蒼季:Σうぅっ…………だ、だって、俺、この石が何なのかも俺分からないのに。

レイス:何だ。お前、青水晶を知らんのか?

 蒼季:知らない。(きぱ)

レイス:…………(はぁ)

 蒼季:な、何だよ!

レイス:いや別に。 ま、滅多に採れるもんじゃないから知らなくても当然か。

 蒼季:<Σ採れないんだ。滅多に採れないんだ!?
    ……そ、そんな石俺が貰っていいのか……(ぶるぶる)>

レイス:ちなみにだな、この青水晶。簪についてる石の色は真っ青だけど、
    本来はもっと薄い色をしているもんなんだ。

 蒼季:え……、じゃぁ何でこんな青いんだ?

レイス:桜珠で採れたのはこんな色になるらしい。何でそうなるかは謎だけどな。
    おら、つけてる簪貸せ。新しいのとつけ変えてやる。

 蒼季:うぅぅぅ。………ぜ、絶対似合わない。

レイス:バーカ。似合わねぇ訳ねーだろ。この俺が探した簪だぞ?
    よこせ、俺がつける。(ぶんと再び奪い)

 蒼季:……。自意識過剰(ボソ)

レイス:(ひくっ)口の減らないお子様には軽く仕置きが必要と見える…(笑顔)

 蒼季:(ぎょっ!)う、嘘嘘っ!ごめん、ごめんなさいッ。
    すいませんでした!!素直に従います!!(汗)

レイス:(ふっ)素直で宜しい。

 蒼季:<うぅぅぅぅぅ、コイツ嫌い! コイツもう嫌い…ッ!!(涙目)>
    (※とか思ってる裏でレイスがつけてます)

レイス:うし、出来たぞ。……(ふふん)ほらな、青の方がお前に合ってる。

 蒼季:か、鏡……鏡っ!!(汗)

レイス:へいへい。(パチンと指鳴らすと宙に手鏡出現)ほらよ。(受取って、蒼季の顔の前に)

 蒼季:……(じぃぃぃっと暫く手鏡凝視中)

レイス:ま、もう19だし?里の長だし? こんくらいのオシャレはお前にも必要だろ。

 蒼季:………(ちら、とレイス見て)

レイス:なんだ?

 蒼季:………似会ってる?(ぼそり)

レイス:ん。似会ってる。バッチシだ。 これで前より更に女らしくなったな。

 蒼季:………(すすすす、と俯き)

レイス:うん?

 蒼季:……今日って俺の誕生日?

レイス:あぁ。 ま、正確にはお前と紅梨のだけどな。

 蒼季:覚えてたんだ……。

レイス:(にやり)大事な奴の誕生日忘れちゃそれこそ男が廃るだろ?

 蒼季:うっ………(ぷいっと恥ずかしくなってそっぽ向き)

レイス:うん?……おーい。どうしたー?ソーウー?(笑)

 蒼季:う、うぅぅぅぅー!! うるさいうるさい!  もう帰る!!(脱兎)

レイス:おいおい、帰り道一緒だろっ!何でダッシュで帰るんだよ、
    早いっ……つかもう遠いっつの!!(ガーン)

 蒼季:(ぴたっと足を止めて振り返り)い、………い、
    一番最初に祝って貰ったの初めてだから恥ずかしいんだ馬鹿!!

レイス:Σ何ぃ!!そうなのか、じゃぁ俺はお前の初物ゲットしたんだなっ!

 蒼季:Σ( ̄□ ̄;!

レイス:そうか初物か(ふっふ)……悪くない響きだ(ふふふ)

 蒼季:あ(ぱくぱく)………ッ、あ、ありがとうって言おうかと思ったけど、
    もう絶対いわねぇ!!!うわーん!!(再び脱兎)


レイス:(うくく)もろ口に出して言ってる言ってる。




<場面は戻って楓の里・理家>

彼方:おーい、蒼季そろそろ戻ってくるぞー。

 遥:あ、彼方だ。

 鈴:鴇ぃぃ。彼方戻ってきたようぅぅー。

 鴇:(ズダダダダダ!)てーめぇは〜〜……
   こんの忙しいときに何処行ってたんだ、このどアホ!(ドゴッ!)

彼方:がふっ!帰った早々ラリアットかます奴があるか…ッ(バタ)

紅梨:……待って。 彼方……、今、そーちゃん戻ってくるって言わなかった?

彼方:(よろ)い、言った言った。

紅梨:えぇっ!まだ準備完了してないのに!(汗)

歌耶:よしそこの馬鹿、長の足止めいってきな。(ぴっと入り口指差し)

 蔓:また俺かよ!?(ガーン)

 鴇:いや、いっそ彼方とオッサンの二人でいってこい。壁くらいにはなるだろ。

彼方:えぇ!?俺も!?(ガーン)

 蔓:壁って、壁って……!お前いくら主でもそれは俺に対してのイジメにしか見えn

 鴇:とっとと行け、馬鹿野郎共!(にっこり笑顔と共に蹴り飛ばし)

彼方:いって!……ったく、人使い荒いんだから(汗)

 蔓:全くだ。ったくウチの女共ときたら…(汗)

紅梨:あー……(汗)ごめんね、蔓さん。彼方。

彼方:いや、紅梨が謝ることは

 蔓:ないぞ、うんうん。

紅梨:そうじゃなくてそーちゃんが……。

 蔓:蒼季が?

彼方:何?

蒼季:ただいまー!!

 鴇:……ソウ早いって……(ガクリッ)

紅梨:あぁ!どうしましょ、まだ終わってないのにこんな未完成で出迎える訳には!(おろおろ)

 遥:だいじょぶ!こんな時の為にちょっと悪戯しておいたんだ!

紅梨:悪戯?

 鈴:……でもね、長すっごい怒りそうなの。それ…(汗)

 鴇:まさか……。

蒼季:ぎゃーッ!!!遥、お前!!!またやったんかい!!
   この野郎……(ふるふる)お前、ちょっとこっち来い!!(怒)

 遥:はーい!!(それはもう嬉々としてるんるんスキップして向かい)

紅梨:……。ちなみに何したか聞いていい?鈴?

 鈴:……あのね。長が昨日一日かけて磨いた刀をすっごい埃塗れにしちゃったの。

 鴇:……それは

紅梨:相手が誰でも怒るわね……。

歌耶:長なら説教三十分ってとこじゃないかい?

 蔓:あー、そんだけありゃ事足りるだろ。

彼方:十分十分。


紅梨:じゃ、急いで準備するわよ!

全員:はーい




<15分後、理家・門前にて>

 遥:<Σうっ、引き受けたは良いけど長い……長いよ! 皆まだかな……/汗>
   (※地面に正座中)

蒼季:聞いてるのか、遥!!

 遥:(びくっ)は、はい!聞いてます!(シャキっと)

蒼季:ったく……毎回毎回やり直す俺の身にもなれってんだ(ぶちぶち)

 遥:……あれ?長?

蒼季:ん?

 遥:簪、変えた?

蒼季:(どき)か、変えたが、それがどうかしたか!?

 遥:え……あ、うん。長の髪の色と同じ色だなーって。可愛いな!(笑)

蒼季:(ピシっと固まり)かっ………。

 遥:ん?長? 生きてる?(目の前で手ふりふり)

蒼季:(はっ!)……だ、大丈夫。大丈夫っ。

 遥:……?(きょと)

蒼季:な、なぁ、遥。

 遥:うん?

蒼季:これはその、ええと………お、女らしく見える、のか?(ぼそぼそと)

 遥:え?……あ、うん!それがあるだけでもすっげぇ女らしい!

蒼季:そ、そっか!

 遥:うん、紅梨みたいで!(※一言余計)

蒼季:(にっこりした後、問答無用で頭にゴッ!!と一発)

 遥:いっでぇぇぇ……。(頭抱えて蹲り)



 鈴:(門の向こうからひょこっと顔出し)あ、あの、長っ!

蒼季:ん?あぁ、鈴もウチに来てたのか。何だ?

 鈴:うん、あのね。……?(ふと何かに気付き)
   あれ?……あ!長もオシャレ、するようになったんだねっ!(にっこり)

蒼季:Σうっ……。い、いやこれはその……。(ぼそぼそ)

 鈴:紅梨が見たらきっと喜ぶよっ。

蒼季:そっかな。

 鈴:うんっ。

蒼季:そっか…。(ちょっと嬉しそう)

 鈴:ねーねー、長。お外は寒いから早くお家入ろっ。

蒼季:ん。そだな。

 鈴:遥も入ろっ。

 遥:ん。そだな!

蒼季:真似すんなっつの(ピン!)

 遥:いって!

 鈴:(くすくす)皆ね、お家で待ってるよ。

蒼季:皆?

 鈴:うんっ。

 遥:本当は里の皆で祝いたかったんだけどさ、
   任務ある人は来れないっていうから一部だけで準備したんだっ

蒼季:…待て待て。一体何の話だ?

紅梨:(その鈴の頭に手を置いて顔を出して)そーちゃんのお誕生日祝いの話。

蒼季:Σ紅梨!?

紅梨:(にっこり)お帰りなさい。 さっ、お祝いしましょ。記念日のお祝い。

 鈴:お祝い!お祝い!

 遥:食いもん食いもん!

紅梨:あら?……その簪。

蒼季:え……。

紅梨:母さんの持ってたのと同じのじゃない?誰かに貰ったの?

蒼季:え、あっ、ええと……その……っ!

紅梨:…?(首傾げ)

蒼季:…………れ、レイスから、誕生日プレゼントで貰った(ぽつり)

紅梨:へ?

蒼季:り、遥、鈴っ、行くぞっ!飯だ、今日はご馳走だぞっ!(ダッシュ)

 鈴:うんっ。

 遥:いぇーい、ご馳走ーっ!


(ばたばたばた)


紅梨:……ふーん。

 鴇:よく覚えてたなぁって顔だなぁ(笑)(横手で)

紅梨:だって絶対忘れてると思ったもの。私。

 鴇:ま、あんだけ年中遊んでたらなぁ。
   しっかし……、青水晶のある場所なんて良く分かったな、アイツ。

紅梨:ホントに。……けど、悔しいけどそーちゃんに似合ってるわ、あの簪っ。(くぅ)

 鴇:だなぁ(笑)ソウがそれをくれた奴を素直に答えたのもプレゼント効果か?

紅梨:かもね。……うぅぅ、何か母さんの気持ち、今少しだけ分かった気がするっ。


<その数分後・レイス帰宅後、紅梨が八つ当たりしたとかそうでないとか(笑)>



おしまい。
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Last Flagment 〜約束の場所〜/由良那月様

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