■片割れ月の消ゆる闇■
23分21秒/mp3
2013,8,7公開

■出演■

■恒月(コウゲツ)  :加々美由亜
■破月(ハヅキ)   :SAKU
■語り・少年      :沼端ひさの


■片割れ月の消ゆる闇■
−自らの半身を捜し続ける秋の少年−


都を模して作られた美しき里 洗練された優美な集落

守部の中でも特に知識溢れる秋の一族
その筆頭・芙蓉一族には 他には無い習わしが存在した
術師となるものが7つになる年に必ず行う『探しの儀式』

その少年は、生れ落ちたその瞬間に
強大すぎた自らの力の半分を切り離し封印する

儀式を経て数年後、その力を自らの手で取り戻さんと
少年は、里を離れ遠き道を歩きはじめた――



己の半身を取り戻さんと旅に出た少年
傍らにはずっと共に過ごしてきた存在
その半身を取り戻すとき少年は大きな決断を迫られるのだった。


■ 「片割れ月の消ゆる闇」登場人物 ■

 術師 −じゅつし−
 (見習い。強大な力を持っていた)

恒月 (こうげつ)

■CV=加々美由亜

・「おれ」
・見習い術師
・元気で明るく行動力がある
・秋の守部を代表する一族「芙蓉一族」の分家筋の生まれ
・生まれ落ちたときにその身から切り離したものを探し、旅に出る
【サンプルボイス】

『へへっ、ほんとは独りで行かなきゃいけない旅だけどさ。
今回は特別に、ハヅキと一緒に行くのを許してもらえて、ほんとよかったよな。
そうじゃなかったら、1年も旅を続けるなんて、耐えられなかったよ、おれ』


『ここを探し当てるまで、ずいぶんかかった…。だけど、やっと見つけた!
ずっと、おれが探してたもの、産まれた時からずっとずっと探し続けてたもの…!
これがあればおれは、立派な術師になれる、一人前になれるんだ!』


『だって…嫌だ! 嫌だよ…!
冗談きついよ……、だって、ずっと…ずっと当たり前と思ってたのに…
なんでそんな…あんまり突然すぎるよ!』
 

 人 −ひと−
 (共にあり続けた無二の存在)

破月 (はづき)

■CV=SAKU

・「オレ」
・コウゲツの幼馴染で、常に一緒にいた
・3つ年が上なので、やや大人びているところも
・秋の里の者だが、術師ではない
・コウゲツの旅に共についていくことになる
【サンプルボイス】

『どう見ても白髪でよぼよぼのジジイだろが!って言うか今そういう話じゃねえ!』

『人の都合も聞かずに散々振り回されてばかりで、正直うんざりしてた。
これでようやく解放されて、こっちは晴れ晴れしい気分だぜ。
…わっかんねえヤツだなぁ。
さっさとオレの前から消えろって言ってんだよ!』


『………あーあ。…やっぱり、言ってやりゃあ良かったかなァ』
 

 語 −かたり−
 (物語の芯)

 術師 −じゅつし−
 (見習いの少年)

語 (かたり)


少年 (しょうねん)

■CV=沼端ひさの

■CV=沼端ひさの

【サンプルボイス】

『7つの年になると、術師見習いはまず、『探しの儀式』を行なう。 それより10年ののち、コウゲツ、17歳の秋。 幼きころより常に共にいたハヅキと二人、 探しの儀式の結果を手にするための旅路に出たのであった』
【サンプルボイス】

『それで……、その方々は、そのあと……どうなってしまわれたのですか?』