■暁の世に燃ゆる闇■
15分23秒/mp3
2009,7,29公開

■出演■

■楠(クスノキ)   :宮口夕樹
■桂(カツラ)    :ヤマトアキ
■竜胆(リンドウ) :渡瀬絵美
■蘭(ラン)     :由良那月


■暁の世に燃ゆる闇■
−夏の一族の老術師の元で育てられたサトリ−


花の都よりはるかに離れた 豊かな自然 山々に囲まれた小さな集落

集落の中心には 他よりもやや大きな屋敷が建っている
その屋敷の主人は 常磐木(ときわぎ)
春・秋に続く夏の守部一族の中でも特に使い手とされる好々爺

その好々爺の下にある日届けられた小さな生き物
それを届けたのは美貌の鬼

彼らが互いに名前を与え
小さな生き物がヒトらしくなった十数年後のある日の出来事―――



言霊使いとなるべく目下修行中の少年・桂は、
自らの式を伴って厄払いの仕事に出かける。
そこには、思いもよらぬ恐るべき妖気が渦巻いていた。


■ 「暁の世に燃ゆる闇」登場人物 ■

 妖 −あやかし−
 (鬼族。真名を【暁】という)

楠 (くすのき)

■CV=宮口夕樹

・「オレ」
・毒舌で、態度がでかいが、実は面倒見が良い
・見た目は年若い美少年だが、正体は何百年と生きている高位の妖
・ひょんな事で使役を受けることになったが、桂の事はわりと気に入っているらしい
・ちなみに、楠の姿は他の人間には見えない(実は常に浮いていたりする)
・普段は見せてないだけで爪も牙も角もある
【サンプルボイス】

『ほーぅ、どの口がそんなことを言うんだ?
 かーんたんな厄払いでけつまづいて 足捻ったのを治してやったのは誰だったっけなー』


『テメエ…オレの主に傷をつけたな?』

『どうせ、このまま生き続けることも叶うまい。
 ならば、喰ってやろうか。喰って、オレの力の一部にしてやろうか』
 

 覚 −さとり−
 (ヒトならざる能力を持ちしヒト)

桂 (かつら)

■CV=ヤマトアキ

・「僕」
・夏の守部の一人、常磐木という術師に預けられた子ども
・まだまだ未熟な言霊使いの少年。見た目は10歳〜13歳くらい(実年齢は実はかなり上)
・故あって、楠を使役している。幼少期を楠に育てられている
・素直で明るく、ちょっと頼りなく、ちょっと病弱
・言霊を使用する時は、まだ力不足なので、力を込める道具を使う(札など)
【サンプルボイス】

『ねぇねぇ楠、僕もいつかそのくらいすごい有名な言霊使いになれると思う?』

『!!……く、楠ーっ!! こんな強そうなヒト、僕にどうしろって!?』

『楠はねぇ…はじめて、僕の言葉を聴いてくれたヒトなんだ』
 

 妖 −あやかし−
 (おそらく蛇性。真名は不明)

竜胆 (りんどう)

■CV=渡瀬絵美

・「わたくし」
・外見は10歳くらいの少女
・世を欺き、都で高名な陰陽師として生きている
・中身は何百年も生きたとされる妖(楠よりも長生き)
・激しさはないが、相当にねちっこい性格
・楠とは旧知の仲(?)だが虎視眈々と楠の魂を狙っているとかいないとか
【サンプルボイス】

『そう…コレは、わたくしのお気に入り。
 それを傷つけるのであれば…お前であろうと容赦はしないよ』


『ほほ…わたくしは、楠殿とやりあう気はない』

『蘭。今この瞬間から、わたくしのためだけに在れ』
 

 妖 −あやかし−
 (ヒトとしての生を捨てた女)

蘭 (らん)

■CV=由良那月

・「私」
・外見20代後半〜の黒髪の美しい女性
・元・人間。竜胆を慕い、使役を受けるため自らを妖怪化する事を決意した一途のヒト
・妖になってからまだ20〜30年ほど
・妖にはなりたてなので、古い妖たちの関係や存在には疎い
・一途な思いで、強い風を操る風使い
【サンプルボイス】

『そんな事はお前が知る必要はないわ! さぁ、私の風で滅びろ! アーッハハハハハ!』

『竜胆様…貴女様の手にかかれば、やつらなど赤子も同然―――』

『…私は、大罪を犯してしまった。
 後悔などはない…けれど、けれど…このままではきっと生きられはしない』