闇使
―ヤミ ツカイ―

― あらすじ ―




世には、四季の守部と呼ばれる、
それぞれ四つの四季に分けられた術師の一族が存在していた。


春・夏・秋・冬それぞれの一族の中でも、
春を司る佐保姫の末裔、『花守一族』、秋を司る竜田姫の末裔、『芙蓉一族』
この二つの一族が絶大な力を誇っている。



その春の一族、花守が、強大な力を持った妖怪に滅ぼされた。

唯一の生き残りである少女は、その妖を討つ為、
強き力を持つ妖を自らの式とする。




少女は力を欲し、その力でただ家族を救いたかった。




黒き妖は魂の自由を欲し、真に生きる事を望んでいた。




二つの魂が邂逅するとき、永きに渡る旅の始まりが告げられる